旅館 薫楽荘

「旅館薫楽荘」のある上野桑町はかって花街としてにぎわっていたところ。
上野城下町の外郭と云うことで「出屋敷」とも呼ばれていた。江戸初期には家数29とあり、年貢を納める村並の扱いを受け、元禄期(1688~1704)以前に城下町に編入されたようで、元禄期に桑町と名称が変ったようである。
江戸後期には桑町と愛宕神社の間に遊郭があったが、何時頃に置かれたかは不明。多分「薫楽荘」もその流れの中の一軒だったのだろう。
明治21年建築とのことですので、賑わっていて7軒~8軒もあった茶屋の一軒だったのでしょう。今は建て替えられた道向かいの大勢楼さんと2軒になっている。明治20年に薫楽荘の前の道ができたので、それに沿って建てられたもの。大勢楼さんの2軒隣に、旅館としての営業は辞められたが、明治21年建築の「いとう旅館」があり、つい最近までは3軒の旅館が花街跡で営業されていた。「薫楽荘」・「いとう旅館」とも新しい道に沿って建てられたと見られ、共に国の登録有形文化財に指定されている伝統ある建物である。

住所三重県伊賀市上野桑町1473
電話番号0595-21-0027
ホームページhttp://matinami.o.oo7.jp/hatago/higasi-nippon/kunrakusou-iga-ueno.html

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